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現行の角川文庫版では削られている文章があるということで、出版芸術社の自選集を比較購読しました。

まず、角川版で伏字になっていた年代が初出時のものに戻されました。
これが”正しい”かどうかは分かりませんが、自作の年表と一致したのは幸いです。
漢字の表記がかなり違っていましたが、それは些細なこと。
比較してみて削られていたのは、
まず片割れを失って惚けてしまった小竹様の描写。
これはまあ大勢に影響は無いのですが、やや問題だと思ったのが洞窟探検の場面。
いつもの離れの長持ちではなく、裏の祠から入るという話がそっくり削られていました。
角川版を読み返すと、長持ちと祠が繋がっているという描写が有り、この部分を削ったことで説明不足を生じていますね。

 

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この本は正しく西洋哲学史の入門書なのですが、
私の興味を引いたのは哲学の祖ソクラテスの無限否定=アイロニーについて。
無限否定は知の探求の手段としては優れたものですが、とても常人の真似できるものではありません。
まして、ソクラテスの生きた古代ギリシアは直接民主政の時代。
自由人である限り政治と無縁ではいられません。
政治の場においてその無限否定を貫けば、それは政権に対する常なる否定。すなわち永遠の野党と成るしかありません。
それ故にソクラテスは悲劇的な死を遂げることになったのですが。

この政治的な無限否定と言うのはすなわち永続革命論。
わが国の共産党が「確かな野党」を自称するのも理解できますね。


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小説でないので書評というのもあれなんですが。
高木彬光氏が二人の恩師・江戸川乱歩と横溝正史。そして親友山田風太郎に関して書いたエッセーをまとめたものです。
乱歩(の少年もの)は小学校時代に、正史は中学から高校に掛けて読んでいた私が、そのまま行けば高木作品に進んでもおかしくなかったのに、何故か巡り巡って山風作品にドはまりしたのが二十代の後半頃。
向こうへ進んでいればかなり自分の人生(と言うのはいささかオーバーですが)も変わっていただろうなあ、と思います。
それにしても、講談社版の山風全集に寄せられた全巻解説の秀逸さ。リアルタイムで読みたかった。
(いや、これがでた頃はまだ幼少期でした)
まあ作家との出会いと言うのもある種ですね。


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良くあるパターンですが、この手の陰謀史観では初めに結論ありきで自説に都合のいい情報しか書かれていません。
しかし良く読めば状況証拠ばかりで何ら具体的な物的証拠もありません。
いくつかの陰謀論を強引に結びつけた為に却って信憑性が損なわれています。

吉宗が忍者だったかも知れない、と言うところまでは納得出来ますが、これを真田幸村と結びつける部分が強引で説明不足。
状況証拠として提示されているのが、真田親子の配流地九度山が紀州にあったと言うだけ。
幸村は天下を取った家康が大阪湾を押さえることを読んでいた、と言いますが、徳川の一門が紀州を領する事まで計算通りというのではあまりに都合が良すぎます。
しかも頼宣は初め家康の隠居領である駿河を与えられるはずだったのだから。
まさか頼宣が紀州へ移されたのも真田の陰謀だったとでも言うつもりでしょうか。

と言う訳で同名の文庫ではなく、これに先駆けて書かれていた小説版の方を紹介しておきます。


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SF作家石川英輔氏のエッセイシリーズ。
今回読んだのは田中優子女史との共著「~ボランティア~」。
すべてのシリーズに共通する事ですが、決して「江戸」の賛美に終わっていない。
欧米的な思想では言葉がないと概念がないとなるのですが、江戸時代に(と言う事は日本語に)「ボランティア」を表す言葉がないのはそれが当たり前すぎて誰も意識していなかったから。
この点は別の著作にある「エコロジー」も同様。

但し、何度も繰り返されていますが、江戸時代が理想郷であった訳ではなく、
また現代で江戸時代と同じ事が出来るかと言われるとそれは無理。
江戸時代式の生活を行おうとすれば、今の人口の半分も支えられません。
人口が少ないから低成長なのか、低成長だから人口が増えなかったのか。その辺の判定は難しいのですが。

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