第五回

こんなに格好良い義元は初めてですね。
彼は明らかに死に様で損をしています。

勘助はまだ武田への復讐心を捨てていない様ですが、
女の仇討ちに拘れば武田方に通じている兄を討たなければ成らない訳です。
勘助は立場上は武田の間者なのですが、武田のために動く気は全くないようですね。
しかし水面下で雪斎の懐柔工作が功を奏して信虎は動きません。
結局兄を死なせるだけの結果に終わります。

ところで雪斎と勘助が縁戚（正しくは雪斎の兄である庵原家との縁続き）というのは作中の設定ですよね。

... Close

第四回

信虎が妊婦の腹を割いたと言うのは多分俗説だと思うが、それを上手いこと話に取り入れているとは言える。
しかし、兄さんの暴発を止めようとしたくせに、村に現れた板垣に斬りかかる主人公はどうなんでしょう。と思ったら、負けた後で自分を召し抱えてくれと来ました。
家中に入り込んで信虎を討死させようと言う策謀ですか。

それにしてもお母様は妙に物わかりが良いですね。暴力夫を、「あの人も優しいところはあるんです」とか言って庇うけなげな妻というか。
でも勘助と信玄を引き合わせる伏線を張ってくれました。
信玄との対面を済ませたモノの、まだ史実では武田に仕えている時期ではないのでどうするのかと思ったら、間者として駿河へ行けですか。

さて次回は花倉の乱です。
今川義元と言うと、信長に討たれた悪いイメージが先行していますが、家督を取った経緯を知れば決して只の凡将ではない訳で、その辺がどのように描かれるのか、期待しましょう。

第三回

ようやく居場所を得た主人公ですが、ラストで悲劇が。
って、ここで引きですか。

先週、今週と未来のお屋形様のエピソードが続いてます。
割と有名な逸話なのですが、どうも小賢しい話で好きになれません。
まあ、越後人としてはあの人はやはり敵方という感覚が抜けきらない所為もありますけど。

知難如陰。

... Close

第二回

暗い。
大河ドラマと言うより昼のメロドラマのような主人公の不幸っぷりがたまりません。
ちゃんと原作まで行き着くのでしょうか。

養家の父に苦労して取った兜首を横取りされ、
まあこれは拾って貰った恩返しと思えば納得出来ますが。
実家に帰ってみれば両親は既に亡く、兄は内通者（前回の潜入で知った事ですが）の寄騎。
大叔父に訴え出てみれば刺客に襲われる。
兄がどういう経緯で今の立場にあるかを考えれば予想出来なくも有りませんでしたが、
刺客の中に兄が居たのは救いようがない。
考えてみればあの体で武士になる事を諦めていない主人公も相当ですが。

最後には甲斐へ舞い戻ってきましたが、ここも安全とは言えません。
と言うかついこの間までは敵地だった訳で、前回の武功も既にばらされたし。

... Close

第一回

大河は二年ぶり（新撰組!以来）ですが、初回としては悪くなかった気がします。

雑兵の立場から見た戦国合戦が上手く書かれていた気がします。

問題の主人公ですが、
「女を渡せ」と言われて素直に従って逃げ出して非道いと思わせて置いて、
目的（戦見物）を達した後でしっかり助け出す辺り実に良い味を出しています。
「あまり強くないな」と言われて、
「強いやつは早く死ぬ」
負け惜しみとも取れますが、個人的には納得しました。
でも最後は策に溺れて死ぬんだよねえ勘助って。

そんな先まで予想しなくても良いか。

... Close