宗教改革の真実

シナリオの参考になるかと思って買ったモノですが、残念ながら其方の用途では使えませんでした。
がしかし、その中の一章がなかなか興味深かったので紹介します。

現在使われているグレゴリオ暦が発布されたのが1582年であるが、
問題はこの改暦がカトリックの法王によって行われたこと。
時あたかも宗教改革の真っ直中であるため、プロテスタント諸邦ではこれをカトリック側の反撃と捉えてその導入に抵抗を示した。
国内がどちらかに統一されていれば良いのだが、両派が入り乱れていたドイツでは非常に厄介なことになる。

さて日本ではちょうど本能寺の変が起こった年である。
信長も朝廷に改暦問題を提示していて、偶然とは言え面白い。

タイトルは憶えていないのだが、書店で立ち読みした某架空戦国史でグレゴリオ暦表示を行っていた作品があった。
作者はリアリティを狙ったのかも知れないが、ハッキリ言って逆効果だろう。
だって信長の生きていた時代にグレゴリオ暦はありませんから。