さて、姫様を失った勘助は意気消沈して帰国。
晴信から姫との約束を果たすように迫られますが、勘助の頭には宿敵景虎を討つ事しか有りません。
その昔由布姫に与えられた笛を返された三条夫人は受け取りを拒否。晴信が持つように言います。
彼女の関心は遺児である四郎君の行く末。
晴信は諏訪の跡取りにする、と以前からの予定を繰り返すばかりです。
まあ、この時点では長男太郎との諍いは発生していないのですから。夫人としてもそれ以上の追及はしません。
四郎君の後見は高遠城代秋山信友。
まあ史実通りなのでしょうけど、腰の据わらない勘助君が預かる訳にも行かないのでしょう。
姫の老侍女からも例の約束を持ち出されますが…。
一方の越後は国人同士の領地争いの真っ最中。
その背景は上杉旧臣と長尾家譜代の感情的なしこり。
欲のない景虎には彼らの心情が全く理解出来ません。
土地が欲しければこの城をやろう。その言葉通り、景虎は城を捨てて出奔してしまう。
心痛からその昔摩利支天を授かった高野山へ登った勘助君。そう言えばそんな伏線も有りましたっけ。
かつて教えを乞うた高僧の元を訪れた宗心なる人物こそあの景虎でした。
前回の予告で斬り合う二人の映像がありましたが、まさかその舞台が高野山とは…。
しかし、勘助に気付いていきなり斬りかかる景虎も、まだまだ血の気が多いようで。
俗世を捨ててきたなら今更刺客云々と言っても仕方ないだろうにねえ。
勘助と景虎が並んで仏法を教わっている図はなかなか奇妙なモノです。
この二人、同じモノをみても全く感想が違います。
「まるで天と地だ」って、それは別の話ですよ。
家臣達の説得に応じて景虎は帰国を了承。
それを見届けて勘助も帰国。
改めて結婚を迫られた勘助はリツを妻にではなく、養女にしたいと申し出ます。
まあ、年齢的には親子でもおかしくない訳ですし、
晴信も、「そう来たか」と半ばあきらめ顔。
養女となったリツに、勘助は高野山から持ち帰った守護神を譲ります。
今度のは首掛けタイプではなく、置いて飾るものですね。
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