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出版芸術社から出ている横溝正史自選集の七巻「仮面舞踏会」を古本にて入手、再読したので年表を見直しました。
新たに書きかけだった事件当日のタイムスケジュールを公開しています。
ネタバレの更にネタバレになるのでくれぐれも未読の方はご覧にならないように。

さて、この自選集ですが巻末に付録史料が付いています。
これがなかったならたとえ安価な古本であってもわざわざ買わなかったでしょう。
改めて思った事は「35年の壁」とでも言いましょうか、
探偵小説から推理小説への移行、松本清張による社会派の隆盛と言うヤツです。
これは金田一自身の年齢の問題もあります。
昭和35年だと、彼はぎりぎり40代です。作者自身も60代の金田一はとても書けないと吐露しています。
金田一耕助最後の事件「病院坂」は唯一60過ぎの彼が登場します。
この「壁」の構築により、長編化されたいくつかの金田一作品の年代が繰り上げられました。
この修正が年表化の際に矛盾を生じさせています。

「トランプ台上の首」
作中に3X年とあるのに、松月に寄宿とされています。
緑ヶ丘への転居は他の作品から29年と確定されるのですが、初期設定では31年だったと思われます。
つまり「35年の壁」を設けた結果、事件の年代などが前に移動しているのです。
この私生活に関する記述は長編化の際に除かれるべきでした。

「女の決闘」
描写的には緑ヶ丘移転直後と思えるのだが、
緑ヶ丘移転のきっかけとなった「毒の矢」と「黒い翼」が当初の設定通り31年で動かせないので大きな矛盾となっている。
壁に押し出されて29・30年に緑ヶ丘での事件が置かれた為に、移転にまつわる逸話は無効とするしかない。

ちなみに短編「悪魔の降誕祭」にあった関連記述については長編化の際にきっちり削られています。

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