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晴信公の謀反宣言。
雪斎は小山田にも密かに手を伸ばしていたらしい。
一方、晴信派の調略は信繁の守り役であった諸角以外をしっかり押さえていた模様。それを察した小山田も甲斐を割る事を良しとせず。
信繁も兄の謀反を歓迎。これで甲斐は無事に一枚岩になったか。

さて、まだいまだ謀反を知らぬ信虎は、帰国の途につきます。
これを遮る役を仰せつかった勘助。前に出てきた北条浪人も再登場してこれに同行します。この人、この後も出番はあるのか?

母者は、夫の元へも行かず、さりとて息子の側にも居られず出家を宣言。自ら選んだ道とは言え、晴信は両親を一編に失う事になりました。
甲斐国境へ来て初めて異変に気付くお父上。お供まで一斉に逃げ出す始末。
ようやく状況を理解した信虎、そこへ今川からの迎えとして勘助登場。これってタイミングが悪いと信虎が暴れ出して最悪の状況もあり得ましたね。

勘助の殺気を感じ取った信虎は剣を抜きます。生き恥をさらすよりは死を望んだのかも知れません。
史実が無ければ此処で敵討ちを遂げて終了といきたいところですが、青木君の乱入で却って気が削がれたか。
多少の負け惜しみもあったかも知れませんが、信虎はみごとに自分を出し抜いた晴信の手腕を評価したようです。
殺すべき時に生かされる方が辛い。と言うの前にやられて知っていたからこそ最後に踏みとどまって殺さずにおさめたと。

あの仕打ちも「我が子を千尋の谷へ突き落とす」信虎なりの子育てだった訳です。
利口な信繁は、岡目八目も有ったでしょうけど、そこまで気付いていたような発言でしたね。
皮相な見方をすれば、晴信の謀反をみごとに合理化して見せたとも言えますが。

次回からいよいよ本編なのですが、むしろ此処で終わっていた方が名作と言えるような気がします。

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