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イラク戦争に際してブッシュ親子を武田親子になぞらえた比較論を見た覚えがある。
父がやり残した仕事を不詳の(と言われていた)息子が成し遂げて父親越えをすると言うストーリーである。
この場合、フセインは誰になるのか。アメリカ=武田ならフセイン=信長では比喩として大きすぎるので家康になるだろうか。
共通の敵(イラン=今川)を倒すために協力したブッシュ父(=信玄)とイラク(=家康)であるが、意に反して強力に成りすぎた同盟者を一転して叩いたのが湾岸戦争(=三方ヶ原)と言う事になる。
しかし、完全に息の根を止める前に任期(寿命)が尽きてしまうブッシュ父。
そして息子が再びフセインに挑む事になった。

息子の方はフセインの排除に成功したのだが、それだけでは勝利とは言えない。フセイン後の新生イラクの青写真が全く見えないからだ。
長篠城攻めにおける勝頼もそれは同じである。家督相続後、目先の戦いには勝ち続けていたが、具体的な天下取りの構想は全く立たない。いや天下を取れと言い残した父の遺言がそもそもの負担なのである。
ブッシュには父の遺言というような物はない。(そもそも父は死んでいない訳だし)イラク問題も父のやり残した仕事という訳ではない。ブッシュ父の心残りと言えば、再選出来なかった事だろうが、共和党政権はその前のレーガン政権から3期続いていたから、彼の負けはすべてが彼の責任という訳でもない。
ブッシュ息子は取りあえず父の果たせなかった再選は果たした。有る意味でその瞬間から彼はレームダック状態に陥ったと言える。

今のブッシュ大統領にとっての目標はイラクでの成功によって歴史に名を残す事だろう。
迷惑な話ではあるが、当事者がすべて死んだ後には彼はある種の”英雄”として評価される可能性があると思う。
実際、英雄という連中は生きている当時の人達からは迷惑以外の何者でもない。
英雄が必要とされる時代は不幸である。

三方ヶ原は信玄の”上洛戦”ではない。
途中で病状が悪化して戦線を縮小したと言う事もあるが、それを差し引いてもあのまま進んでいても信長を倒せたとは到底思えない。
信玄に本気で信長とやり合う積もりがあったのかも判らない。
勝頼が高遠城から躑躅ヶ崎館へ移ったのは前年であり、あの一連の戦いは勝頼を後継者として内外に披露する意味があったのではないか。
信玄の目的はあくまで徳川領の浸食であり、周到な信長包囲網も彼の援軍を妨害する狙いではないか。
あのまま信長を倒せたとしても、同盟者である浅井浅倉への分け前を考慮せねば成らず、一挙に天下取りとは行かない。また足利義昭の始末も困るだろう。

義昭については別途書いてみたい。

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