圧政は革命の必要条件であっても、十分条件ではない。
人々を暴動に駆り立てるのモノは多くの場合空腹である。
あのフランス革命も世界的な冷害による食糧不足だった。そして今は国際的な穀物価格の高騰がある。
暴動が革命に至るにはしかしもう一つの条件がある。暴動を起こすのは下層民だが、下層民の暴発だけでは政府を転覆させることは出来ない。
革命に至るには知識層との連動が不可欠である。
フランス革命に置いてそうした知識層のコミュニティを提供したのがカフェであった。
そして現代はソーシャルネットワークがその役割を果たしているらしい。
願わくは、エジプトの革命が暴力を背景としないモノに落ち着いて欲しい。
暴力による革命は時に最も過激な思想集団に権力を与える。
明治維新における薩長、ロシア革命におけるボルシェビキのように。そして流血の革命は必ず反動を生む。
ムバラク大統領に”大政奉還”の大英断を期待したいのだが。
[0回]
PR