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謎の男本多政重が直江家に婿入りし名を勝吉と改めました。
久秀君が機嫌を取ろうと酒を注ぎますが、勝吉は呑まず。
妻となったお松が代わりに呑んで、毒がない事を示します。
迎える方も気を遣いますが、やってきた方もその敵意を敏感に察します。
真の夫婦になりたいと訴えるお松に心を開きません。
兼続は、婿殿を案内して廻り、その実情を包み隠さずさらします。

一方の家康は、息子秀忠に将軍職を譲り徳川の天下を着々と固めます。
その家康に当の秀忠も不安を隠せない様子。
そして、勝吉より秀忠への将軍委譲を聞かされた兼続は、
「上杉は味方してくれるのか」と問われますが、笑って即答を避けます。
竹松に自分が憎くないかと問いますが、幼き義弟は良いのですと笑います。

治水の知恵を借りに、かつての米沢の主である政宗に知恵を借りに向かう兼続。
政宗は天下について誘い水を向けますが、天下よりも領地の経営と取り合いません。
同行していた勝吉に聞かせる為も有るのでしょうけど、一方でいまの上杉の本音でもあるのでしょう。
はっきり言って、それどころではない。

夫との不仲に悩むお松に、母お船はこっそりと父の秘密を暴露。
疫病で妹を失ったお松は、夫にすがります。
が、お松も既に同じ疫病に冒されていました。

妻を亡くした事で直江家を去ろうとする勝吉。
そんな勝吉に、お松が残した小袖を差し出します。
それをみた勝吉は初めて感情を露わにしました。
兼続は上杉の軍事機密まで勝吉に見せ、上杉はどちらにも付かないと明言。

政宗が突然の訪問。
彼にとって久しぶりの生まれ故郷。兼続によって作り替えられたその変貌ぶりに賛辞を漏らします。
宿敵からの賛辞に愁眉を開く兼続でした。

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