総選挙の結果は前回と見事なまでに真逆。
これが小選挙区制の怖さではありますが、それ以上に怖いのが空気を読み過ぎる日本人の性質。
先の大戦でも、こんな感じで一気に世論が開戦へと傾いてしまったのでしょう。
今更ながら、国民の大多数はマニフェストなんか読んでいなかったでしょう。
全部出来る訳がないし、やろうと思ったら金が足りるはずがないのに。
民主党の勝因、と言うよりも自民党の敗因は相手の土俵に乗ってしまった事。
前回の自民党の大勝が「郵政民営化」のワンイシュー選挙にはまった結果なの対し、今回は民主党の「政権交代」の一点突破が決まってしまいました。
但し、民主党が意図してやったと言うより、マスコミが勝手に騒いだ結果ですけど。
そのマスコミは結果の恐ろしさに動揺してか、答えようもない埒もない質問ばかりぶつけていましたね。
公明党は負けすぎて、寝返りも不可能になりました。これは不幸中の幸い。
一方共産・社民は現状維持。
持ちこたえたと言うより、今の制度ではこれが底と言う事でしょう。
自民党の敗着手があったとすれば、世襲禁止の議論を打ち出した事。
あれは明らかな自爆でした。
しかし、結果として選挙結果は見事な世代交代を実現しました。
私的にはその一点のみでこの選挙を評価します。
完全に壊れた自民党が不死鳥の如く復活する事を期待します。
そしてそうでなければ民主党の言うところの、「健全な民主政治」は完成しません。
野党の存在を許容する寛容なる勝者と、
無益な抵抗をしない潔い敗者があって初めて民主制度は機能します。
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