臓器移植法改正案に宗教団体が反対しています。
曰く、脳死を人の死とする社会的合意が十分得られていない。
脳死を死と認められないなら臓器移植に合意しなければいい。
この場合、認めるか否かは遺族の心の問題である。
宗教団体として反対の立場を取るならば、「我が宗教では脳死を死と認めない」と宣言して、信者にそれを守らせればよい。
それ以外の人間に自らの信念を押しつけるのはやりすぎである。
曰く、家族の同意だけで提供できるため、提供者本人の意思が必ずしも反映されない。
どんな人間も自分の死後の状況を支配できない。それでも、死後に自分の死体をバラバラにされたくないと言うならそれは最大限尊重されるべきであろう。
逆に、本人が提供したくないと言う明確な意思表明をしていない限りは、遺族の判断で提供して良いと考える。
遺族が嫌ならば、もちろん提供は強要されるべきでない。
人道的に問題があるかも知れないが、死刑囚の臓器を移植に利用できないだろうか。
複数の人間を殺しても、その代償として購えるの命は一つ。
しかし、死刑囚の臓器で複数の人間が救われるとすれば、それは大いなる贖罪ではないか。
もちろん、提供を受ける側に提供者の素性は知らせる必要はない。
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