柳生百合剣

やっと読みました。
一言で言えば、ヒドイという誉め言葉？が相応しい作品でした。

前作の「薔薇剣」が柳生忍法帖なら、こちらは「魔界転生」な訳ですが。
小ネタは満載なのですが、特撮は余り詳しくないので、他を当たってください。

前作の続きですっかり腑抜けになった十兵衛と仲良くなった三人の少年の名が、雛一郎に縫之助に卍太。これは元ネタとなった魔界転生の三人娘ですね。
但し、三人の内”おひろ”だけは使えなかったようで。
その代わりというか、小猿の名前が弥太郎。

ラストの（題名の元となった）百合剣は、常識的？にはＧダンダムのアレが元ネタなんでしょうけど、
そこへ至る過程に「柳生十兵衛死す」で起きた相互入れ替わりによる二人十兵衛の技の融合を連想しました。
但し、あちらは全く互角になった二人が相討ちになるのですが。

もう一つ。
松平忠輝と伊東一刀斎という組み合わせの元ネタも山田風太郎（「倒の忍法帖」）からなんでしょうか。