反対の理由。
現在の議院内閣制との適合性の問題。公選制による首相と言うのは実質的に大統領制になるが、日本のような立憲君主制国家にはそもそも大統領制は相応しくない。
大統領というのは王制を取らない国家に於ける公選制の王に他ならないのだから。
直接選挙により国家元首の選定は一歩間違うと最悪の独裁者を生みかねない。アメリカの大統領を選ぶ際にも直接選挙を取っていない。あれは州ごとに選挙人を選び、その選挙人の投票によって選ばれるのである。
そもそも、日本の風土が独裁者を好まない傾向がある。たとえ公選であっても、特定の人間に大きな権限を与える事を容認しないだろう。
個人的には独裁を否定はしない。
但し、独裁者は有能でなければならない。しかし選挙は人気投票であってその有能さを担保しない。
よって直接選挙によって独裁権力者を生み出しては成らない。
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