以下は前のブログで書いた物ですが、今回のやり取りで思い出したので再録します。
長く続いてきた制度はそれなりに意味がある。それを変えないと害が有る場合を除いてはそれは変えるべきではない。既に形骸化した伝統に固執するのは只の回顧趣味である。
すべてを壊して一から作り直した方が良いと言う場合は滅多にない。そのような時代に出会った「革新」は幸運である。だが、多くの場合、今ある制度を手直しして使った方が有効であり、損害も少ない。
大抵の改革案は既に先人によって検討されている。誰も思いつかなかった改革案の大部分は事態を悪化させる。数少ない最善手を見つけだし、それを成功させたモノが歴史上英雄と呼ばれる。英雄と同じ時代に生きる人々は、英雄が必要であったと言う一点だけで十分に不幸である。
ほぼ一年前に書いた文章だが、改めて読み返しても特に手を加えるところはない。
だがそれは、一年前から進歩していないとも取れる。
と言う事で以下の一文を加えたい。
完璧成らざる人間の作り出す社会が完璧であるはずがない。しかし、より完璧であろうとする努力は怠っては成らない。
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