今回はある意味番外編、かも。
多聞修の事件簿何年の記事として提示するか迷ったけど、彼の初出である「支那扇の女」に併せて32年としました。
と言うことで32年に置いていた「緑が丘の事件簿」は29年に移動しています。
多聞修が勤めるナイトクラブKKKの名の由来として挙げられる三人の人物、
金田一とその親友風間俊六は良いとして、そのかつての愛人菊池寛子とは言いたい何者か?
この名前は菊池寛から取ったのではないだろうか。
上巻の解説に菊池寛の小説「勝敗」が「病院坂」の着想を生んだとある。
これは同じ年格好の本妻と妾腹の娘が一人の男を中心に争うと言う作品らしい。
作者も結末は覚えていなかったらしいが、ネタ元として機会が有れば読んでみたい。
ネタと言えば、アングリーパイレーツのメンバーの名前であるが、
秋山風太郎(本名浩二)は山田風太郎(本名誠也)から、
佐川哲也は鮎川哲也から取ったのでは無いか、と漠然と考えている。
他にも探偵作家由来の名前が有りそうなのだが。
成城の先生の友人として出てくる張潮江が城昌幸なのは私が指摘するまでもないだろうけど。
作中で同氏が編集する探偵雑誌「ジュエル」すなわち「宝石」と言うのもそのままだし。
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