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完全に逆上した景虎は兼続に刃を向けますが、仙桃院の制止により刃傷沙汰は避けられました。
しかしこれで内乱は必死。むしろ討たせた方が和解は可能だったでしょうねえ。
それにしても景虎も苦労した割に人を見る目がない。
景虎の元に集まったのは結局は反景勝。かつて敵だった上田衆の下に付きたくない者達です。

一方お船殿は戦を始めてしまった当事者の一人としてなすべき事をしようとしています。
景虎が上杉家にきたときの経緯を描いていないから彼の豹変の意味が掴みにくいんですよね。
お船は仙桃院だけでも助けようとしますが、これで仙桃院が景虎の元を離れてしまえば二人の亀裂は決定的になります。
しかし、仙桃院も上杉諸将に残る上田衆への疑念や敵意が読み切れていないのでしょう。
お船は仙桃院の覚悟を伝えますが、それを遠くから眺めるご亭主の心境は複雑でしょう。

景虎はすでに覚悟を決めた様子。独断で動いた遠山をもはや責めません。

一方、景勝はこの戦の”義”に疑念を抱き、自分が身を引くことで戦を終わらせたいともらす。
仙桃院から景勝を任せるといわれた兼続としては、主君を奮い立たせることが最優先です。
景虎陣営からの偶発的な発砲。その直後の降雨。
景虎は迷いつつも、ついに攻撃を命じます。

さて先週は出番がなかった織田陣営。
播磨の秀吉の元にいたのは何故か明智光秀。
要は顔見せなんでしょうけど、史実的にはどうなんでしょうねえ。今更ですが。
信長様の感想は「本人は浄土へ行ったが、この世に地獄を残した」
ある意味、的確です。

信じていた者に裏切られるのはいやだという景虎。
しかし、自分の妻すら信じられない者に人の上に立つことなど出来ませんよ。
命がけの説得に妻との愛だけは取り戻したようです。
しかし、それを見る母の苦悩はより深くなりました。
もはやどちらが勝っても無傷ではいられないのですから。

そして、景勝軍には兵糧切れの危機が。
本丸を押さえろと言った父上も、長期戦は予定外だったようで。

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