実際にこの手の小説を読まなくなって久しいのですが、一時期はかなり填りました。
この本はそうした本をなんと100シリーズも纏めて紹介すると言うある種画期的なモノです。
厳選という以上、此処に取り上げられなかったモノもあり、実際に此処に上がっていないモノで読んだ覚えの有るタイトルもいくつか思いつきます。
中心となるのはやはり三英傑(この表現は一般的ではないでしょうか)信長・秀吉・家康でしょう。
これが三人とも登場しない架空戦国記は恐らく考えられないでしょう。
歴史上の勝利者である彼らは多くの場合作中で割りを喰うコトになります。
信長の場合は、まあ本能寺の逆転があるのでまだしもですが。秀吉が史実よりおいしい目に遭うことはまずあり得ず、家康に至ってはもう間違いなく敵役です。
信玄と謙信はほぼ間違いなく史実よりおいしいですが、どちらが主役を張るかによってその度合いも変わります。
しかしこの二人以上に優遇されているのは伊達と真田ではないでしょうか。
政宗と幸村はおそらくマニア人気が高く、この手の小説において需要が高いのでしょう。
この両名は実際に表紙絵にも登場しています。
別に嫌いでは無いのですが、この二人(幸村の父昌幸も含めて三人)が登場するとあまりに主人公補正がきつすぎて萎えます。
上は信長と秀吉なのは良いとして、残りの一人が直江兼続なのは来年の大河を意識しているのでしょうねえ。
大河と言えば、「利家とまつ」をやっていた頃は前田家に着目した作品も多かったのではないでしょうか。
前田慶次なんかも、登場すると必ずおいしい役どころですね。
やりすぎるとシミュレーションではなく趣味れーしょんに成ってしまう訳ですが、そう言う自分も好きな武将が活躍するのは愉しいですし。
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