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2008.01.07 (Mon)
人口抑制と環境保全3
出生率に関しては既に書いたので、今回は死亡率について。
死亡率を下げる要因はひとつには医療の進歩があるが、これについては些か専門知識を要するので保留。
今回は食文化について。
美味いモノを食べたいと思えばそれだけ人口は抑制される。逆に粗食が広まればその分だけ多くの人口を支えられる事になる。
これは突き詰めれば肉食の比重の問題になる。
家畜を育てるには飼料が必要であり、その分だけ人の口に入る穀物は当然減る事になる。かつては労働力としても必要とされた家畜だが、単に食用としてのみ用いるには些か効率が悪い。
インドの様な殺生を禁じ肉食を控えるような文化圏は極めて特殊である。
これは偶然ではなく、恐らくは衛生面に拠るモノだろう。多くの疫病は家畜との接触によって起こる。高温多湿なインドの気候はそうした疫病を増殖させやすい筈だ。
日本でも、食肉を扱う人々は忌み嫌われたが、そうした職業は病原菌の媒介と成りやすい。そうした職種との接触を避けると言うのはある種の経験的な知恵なのであろう。
陸上で家畜を飼うよりはその分を水産物で補う方が幾分かマシである。
家畜を減らせばその分を農地に転用出来るが、海洋生物は捕らないからと言ってそこから別の食糧を得られる訳ではない。
極論を言えば、牛を飼うより鯨を捕る方が多くの人口を支えられる筈である。
更に言えば鯨が減れば、他の魚介類が増えるので一石二鳥ではないか。
反捕鯨運動というのは、結局の所畜産業者の圧力に他ならない。
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