「中選挙区制・再考」の続き。
二大政党制というのはアングロサクソン系。要するにイギリスとその流れを汲む国家で主流である。
その原点はカトリックの王を認めるか否かという党派抗争にあった。
容認派がトーリー=保守党の起原であり、反対派がホイッグ=自由党の起原である。
これも即位したジェームズ2世に跡継ぎが無く暫定措置だと思われていたからで、
王に世継ぎが生まれると両派は結束して新たな王を建てる事になる。
これが「名誉革命」である。
この廃王の支持者もいて、ジャコバイト(ジェームズのラテン語読み)と呼ばれるのだけどこれは今回の話には無関係。
長い事、イギリスでは保守党と自由党による二大政党制が続くのだけど、
その後社会主義の流れから労働党が生まれて自由党に代って二大政党の一角を担う事になる。
日本には保守党に相当する党がない。
保守党が二大政党として存在する国家は背後に階級社会を持つ場合が多い。
日本の貴族階級は敗戦により解体されてしまった。
よって日本で二大政党制が成立するとすれば、
自由主義政党と社会主義政党と言う事になるだろう。
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