諏訪頼重に嫡男誕生。その母は言うまでもなく晴信の妹。
これを聞いた勘助はこれを喜ぶ。頼重を自害させてもこれを当主に立てて諏訪を懐柔出来る。これは後に諏訪の姫を晴信の側室に迎えるときの理屈にも通じます。と言うかその先取りか。
これを聞いた晴信はお前の顔が悪鬼に見える、と言う。この人の本音はよく分らない。
武田出陣。しかし、先陣を約束した高遠勢が動かない。と言うか、武田勢の動きが早過ぎるのでは。本来は高遠が挙兵してから動くべきだと思うのだけど。
武田が裏切ったと責める由布姫。でも先に裏切ったのは、この話しでは諏訪が先でしたけどね。
寡兵で武田家に兵を向ける諏訪勢ですが、勘助の献策で位攻めにされて籠城を選択。
遅れを取った高遠勢は大慌てで兵を動かします。
教来石君いい仕事しましたねえ。これって、後の馬場信春だったんだ。
でも詰めを誤って平蔵に尻尾を掴まれてしまい、和議の使者として現れた板垣と勘助に武田の謀略の証拠として突き出される。
勘助はこれは武田の間者に非ずと強弁してこれを始末しようとする。一種の証拠隠滅ですね。これには寸前で頼重の制止が入りますが。
負けを認め降伏を決断する頼重に、行けば殺されると押しとどめようとする由布姫。
勘助君はこの姫様にも悪鬼のような顔だと罵倒されます。
行けば殺されると言う由布姫は正しいけど、行かなければ生まれたばかりの息子も死んで諏訪の血は絶える。
この話では、晴信を侮った頼重が悪かったと言う事になるのでしょう。
まあ、こうでもしないとこの諏訪攻めには弁解の余地がない訳ですが、それも今日の価値観では判断するからであって、当時の常識としては別に問題は無いと思います。
しかもその責が何となく勘助に向けられてるのが更に気の毒です。
でも本人は、習い覚えた計略を思う存分試せて幸せなのかも知れません。
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