運命の慶長五年の正月。
大姥局に責められる江とそれを見てみぬ振りする秀忠。
ある意味で平和な光景ですが、家康の簒奪は着々と進んでいます。
細川家からも忠興とガラシャの息子が江戸に人質が送られてきました。
戦を心配する江だけど、秀忠は全く相手にしません。舅の家康に直接聞きに行くと言い出した江に、仕方なく戦支度の話を打ち明ける秀忠。
その戦の相手は会津の上杉。
家康の手回しの良さに不信を抱く淀。それは豊臣のためでなく徳川の天下取りのためではないか。
残念ながら反対する理由もなく、秀頼の名で出陣の許可が出されました。
何処までも他人事を決め込む秀忠に不満を漏らす江ですが、当の秀忠も自分抜きで話をすすめる父に不満を抱いていると思われます。
まあ口に出さないだけ大人ともいえますが。
さて江戸に向かう途中、大津によって根回しを済ませる家康。
初も姉や妹と同じ疑惑を抱いていますが、京極家は名門だけど小大名なので二人ほど強く出られない立場です。
そして会津攻めに従軍する忠興。妻ガラシャとはこれが今生の別れとなるのですが。
家康が大坂を空けたことは三成に対する誘い。しかしそれは三成も望むところ。
江戸に戻った家康は早速江の詰問を受けますが、三成との戦になってもそれは豊臣家の家臣同士の戦いに過ぎない。と言い抜けます。
そして秀忠は三万八千の軍を任されることとなりました。これは言って見れば秀忠を世に売り込むための戦なのですが、当人は全く乗り気でありません。
戦が嫌いだと初めて本音をも出した秀忠に、だったらすべてを捨ててしまえば良いと言い放つ江。
逆にそこまで言われて覚悟が決まったか、家康の息子としての運命を全うすると言う秀忠。
その秀忠に江が差し出したお守りは、信長から託された天下布武の印。
それを見て、自分は信長にあこがれていた。だからその姪である江を娶るのが誇らしくも気が重かったと暴露。
一方大坂へ舞い戻った三成は、淀に対し家康を討つと宣言。
秀頼の出馬を求めますが、淀の方は消極的。
三成は大坂城下の豊臣家臣たちの妻子を押さえようと動きますが、その中の一人・ガラシャ夫人は屋敷から出ることを拒否。
自害を禁じられているために家臣に自身を討たせます。
そして秀忠が出陣。
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