漁船と衝突した「あたご」の当直仕官二名が地裁で無罪判決を受けました。
海難審判で有責とされ、また海自でも監視不十分の判断をしていたのだから、それを覆しての無罪判決はやはり意外と言わざるを得ません。
漁船のGPSが回収できていればどちらの責任であったか明確になったでしょうけど、それが無い状況では互いの証言に頼るほか無いわけで、刑事裁判としてはお互いの主張の真ん中を取った感じになったようです。
航海法上の回避義務がどちらにあったかということとは別に、
大きな船と小さな船とがであった場合、先に相手を見つけるのは小さなほう、また大きな船のほうが回避行動が遅れがちなこと、さらにぶつかったときのダメージを考慮すれば、小さなほうが先に逃げるべきだろうと思います。
ぶつかってしまえば、相手の責任を認められたとしても保障しきれない損害というのは確実にあります。
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