今回の震災を受けて、一部から天罰発言がありました。
ここまでは行かなくても、人知を超える存在に対する敬意が足りないと言う教官発言はしばしば目に(耳に)しました。
人知を超える力というのは存在するかも知れませんが、それが何か人間に対して悪意を及ぼすという考え方には同意しません。
第一に人知を超える力が恣意的、選別的に働くと言うことはあり得ません。
わずかな違いで生死を分ける事はありますが、それが何物か意志によって選ばれたことを意味しません。
選ばれたと称する人間はしばしば選ぶ側に立ちたがります。(宗教の教祖というのは少なからずそう言った思いこみによって生まれるモノでしょう)
先人の知恵は経験に基づくモノで、軽視出来るモノではありませんが、いつの時代にも有効に機能するとは限りません。もしかしたら条件が変わっているかも知れませんし、その後の技術革新で無用な危惧になっているかも知れません。あるいは初めから何の意味も持たない事なのかも知れないし、逆に条件の違いから有害な訓えになっていることもあり得ます。
経験則というのは常に新たな経験によって裏打ちされてこそ意味を持つのです。
人間は完璧ではありませんが、だからと言って完璧を目指すことを怠ってはいけません。
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