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現状を見ていると、思い出すのは16年前の阪神淡路大震災。
無策無能なトップが状況をより悪化させた点もそうだが、何よりも政権与党が分裂の危機を孕んでいたこと。
あの当時、連立政権を組んでいたのは自民党と社会党という後にも先にもあり得ない組み合わせ。
社会党はそれまでの党是を捨てて自衛隊を合法とする急激な”現実路線”への移行に耐えられず分裂寸前だった。
震災によって進んでいた左派の集団離党が不発に終わり、純化の機会を失った社会党は党名を社会民主党と改名して存続したモノの、党勢を大きく失墜していまや泡沫政党化。
あの時、震災が起こらず、社会党が分裂していたらどうなっていただろうか。
自民党と対峙する第二政党は今の民主党よりも左寄りの、より分かりやすい日本的な社会民主主義政党だっただろう。

今の民主党も、震災がなければ確実に分解していた筈だが、これでまた政界再編の機会が遠のいた。民主党は一時的に寿命を長らえたが、むしろ党の健全な再生機会が失われたとも言える。
統一地方選は一部先送りとなり、国民の信を問うと言う意味合いが薄れた。みんなの党が全国一律で先送りをと主張したのは、多分に党利が感じられる。先の名古屋市議選で議席を取れなかった事から、まだ地方への浸透度が足りないと判断したのだろう。(あそこはむしろ減税日本と共闘すべきだったと思うのだけど)

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