アメリカでは、銃撃事件が起こるたびに銃規制の是非が持ち上がるが、それが実現することは恐らく無いだろう。
それは全米ライフル協会という圧力団体の存在故、ではない。
自分の身は自分で守ると言うのが国民の諒解に成っているからだ。
世界的に見ても、日本のように”刀狩り”が実施された国・民族の方が希有なのだ。
しかし、今回の銃撃事件はそれまでのモノとはやや趣が異なる。
重要なのは狙われたのが議員であると言うこと。そしてこれによって盛り上がりつつあった保守派の政治運動にブレーキが掛かるかも知れない。
これは民主制に対するある種の危機である。
武装(と言って悪ければ自衛)の権利と、政治的自由というアメリカを象徴する二つの大原則が真っ向から対立しかねない状況である。
犯人はある種の精神異常者(報道で使われている写真は見るからに危ない)なのかも知れないが、何らかの誘導が働いていないとも限らない。
もしかすると犯人はある種のテロの道具だったのかも知れない。
(踊らされていると言う点ではイスラムの自爆テロに近い)
背景を勘ぐると陰謀論に向かいそうなので止めるが、皮肉なことに議員は(保守的な州の政治志向を考慮した結果であろうが)銃規制に否定的な政策を採っていた。
奇跡的に回復したら、果たして主義を変えるか注目である。
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