小説でないので書評というのもあれなんですが。
高木彬光氏が二人の恩師・江戸川乱歩と横溝正史。そして親友山田風太郎に関して書いたエッセーをまとめたものです。
乱歩(の少年もの)は小学校時代に、正史は中学から高校に掛けて読んでいた私が、そのまま行けば高木作品に進んでもおかしくなかったのに、何故か巡り巡って山風作品にドはまりしたのが二十代の後半頃。
向こうへ進んでいればかなり自分の人生(と言うのはいささかオーバーですが)も変わっていただろうなあ、と思います。
それにしても、講談社版の山風全集に寄せられた全巻解説の秀逸さ。リアルタイムで読みたかった。
(いや、これがでた頃はまだ幼少期でした)
まあ作家との出会いと言うのもある種
縁ですね。
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