敬老の日も近いので、敬老精神とは何かについて考えてみたい。
(当日にやればいいのだけど、その時に何か書きたいネタが出るかも知れないので…)
七十歳を古希という。つまり昔は長寿は珍しく、それだけで敬うに値するモノだった。
それでなくても、年の功が大きな価値を持つ社会では年長者は敬われて当然の存在である。
この構造が覆ったのは恐らく産業革命期。社会が未来に向かって”進化”すると言う概念が生まれ、経験が価値を失い、新しい技術への対応力が求められるようになってきた。
こうなると、年寄りは技術に適応出来ない遅れた存在になってしまう。
いわゆる振り込め詐欺は主に年寄りを狙ったモノであり、こうした犯罪が横行すること自体が敬老精神の衰退を象徴しているのだろう。
高齢化社会では、高齢者は若年層の生産に寄りかかって生きる寄生的な存在に成ってしまう。
格差社会と言う言葉が言われて久しいが、深刻なのは収入による縦割の格差よりも世代間の横の格差だろう。
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