民主党政権が繰り返し訴えるのが「官僚支配の打破」である。
しかし、官僚支配の何が悪いのか。
むしろ官僚が国のシステムを掌握していない方がよほど危険である。
官僚支配を訴えるのは政治が官僚を統治出来ていないと言うことであって、これをむしろ恥じるべきだろう。
官僚を統治出来ないからその支配力を破壊してしまえと言うのは如何にも革新の発想である。
彼らは現状のシステムを破壊して一から作り直す方が簡単だと思っているようだが、それは先人の知恵を無視する傲慢な態度であろう。
官僚というのは船に喩えるとエンジンである。対して政治家は舵である。
舵が機能していないから船=国が明後日の方向へ向かってしまう。
舵が機能しても、エンジンが止まってしまったら船=国はただ流されるだけになってしまう。
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