まず、この読み方が分からなかった。
長く無駄な公共事業の象徴として扱われてきたらしい。
民主党政権としては旧政権を否定する意味でもこれを是が非でも中止したいであろう。
その一方で、実際に恩恵を受けるであろう一都五県の知事達はこぞってこれに反対を表明している。
水瓶としての機能は少子化の流れを思えば必要ないのかも知れない。
治水に関しても、今ならダムに頼らない方式も存在するのかも知れない。対費用効果という問題もある。
建設に五十年以上掛かっているのだから、もはや意味が無いという主張も理解出来る。
中止した方が金が掛かる。と言う意見がある。
少なくとも、既に出資した都県がその返金を求めるのは当然であり、逆に金さえ払えば黙るのかも知れない。
これも対費用効果の問題だ。
金で解決する問題ならそれは大したことではない。真に解決困難な問題というのは金銭に換算出来ないモノだ。
ダムによって失われる自然もその一つなのだろう。しかし、それは本当に掛け替えのないモノなのか。
今の日本に、人の手が全く加わっていない自然なんて有りはしないのに。
結論は出ないが、交渉術という面では、前原大臣のやり方は稚拙だったと思う。
建設中止が絶対条件ならそもそも交渉など不要だ。
そこから少しでも後退すれば、ぶれたと批判される。そもそも絶対に譲れない線を公約として掲げた事自体が敗着手とも思えるのだけど。
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