野合の行方

野党連合（略して野合）は早くも足並みを乱しているようです。
民主党は参議院で第一党に成ったモノの過半数を得ている訳ではなく、選挙での共闘相手である国民新党や社民党からの要求に応じなければ成りません。
社民党は予想通り”憲法改悪”阻止、国民新党は結党依頼の理念？である郵政民営化の阻止を民主党に求めているようですが。

もしかすると参議院でキャスティングボートを握っているのは共産党なのか？
これが”国民の意思”だとしたら何とも皮肉な結果ですね。

野党共闘維持に「難題」

専業主婦とニート問題

一口に「女性解放運動」と言うが、女性は本当に解放されたがっているのか？
話は日本国内に絞る。
江戸時代には”専業主婦”はごく限られた上流階級の女性の特権であった。多くの庶民は共働きが基本であった筈である。
それは社会の生産性が低かったからでもあるのだが、
明治大正の富国強兵政策の結果、社会全体の生産性が向上すると女性は働かなくても良くなった。
そして戦後、今度は女性解放運動が起き、女性の社会進出が奨励される事になる。

しかし、専業主婦として夫の財産の半分を自分のモノとして要求出来るのであれば、そのほうが良いと考える女性も多いはずである。
勿論男性よりも能力の高い女性がそれに見合う地位を獲得する事は当然としても、それをすべての女性に要求するのは酷ではないか。
働かざるモノ喰うべからずと言うのは西洋の思想であり、東洋のそれではない。むしろ働かなくても喰える人間は無理に働く必要はないのではないか。
すべての人間に働けと要求する事は、結果として失業率を上げる。

働かなくても喰える人間こそが人生の”勝ち組”なのではないだろうか。

女性問題に限って書く予定だったのだがすっかり脱線してしまった。

... Close

衆愚政治とは

民主政治を揶揄して呼ばれる表現ですが、選挙の後にこう言っている人間は単に自分の思惑と違う結果が出た事を嘆いているだけのような気がしますね。
どんな政体であっても一個人の思惑が１００％実現する可能性は低いですけど…。

参院選

地元は二人区なのですが、他と同様に与野党で山分けとなりました。
但し、改選前は諸事情もあって民主の二議席独占だったので全国的な傾向に反して民主党は敗戦ムードです。
実際、現職がどちらも譲らずに公認されたのですが、県連は片方の候補に重点支援して挙げ句に放置された方の候補が生き残るという体たらく。
自民候補は前回、その前の補選（民主の重点候補はこの時の野党統一候補でした）での雪辱を果たしてのトップ当選でした。

先の総選挙では全国的な自民圧勝の中で民主党優勢だったので、その揺り返しでしょうか。

参議院選挙

与党は予想以上の惨敗でした。自民党はともかく、公明党まであの様に成るとは。
公明党が無傷なら安倍首相の続投にも異議を唱えてきたはずで、公明党の影響力低下という点では結果オーライかも知れません。
小泉首相が唯一壊せなかった参院という聖域も崩壊して政権運営はむしろやりやすくなったと言えます。
参院で過半数を得た民主党もこれからは反対一辺倒という訳には行かず現実路線へシフトするでしょう。
個人的には自民・民主の大連立で公明党が与党から外れてくれると最高なのですが…。