朝の番組をたまたま見ていて、名前も知らない小父さんがなにやら祝日の意義について蕩々と語っていた。
出だしはちょうど昨日だった体育の日。
説明されていた事柄は全部知っていたが、その後成人の日と敬老の日に話が及んだ。
成人の日は昔の元服から来ている。とだけ言って日にちに由来についての説明は無し。そこが重要じゃないの?
敬老の日についても明確な起原の説明は無かったと思う。
解説員の主張は「政府の都合で勝手に祝日を変える」なと言う事らしいのだが、その日でなければならないと言う説明が無いと説得力がない。
そこで、自力で調べてみた。
成人の日は元は小正月に元服が行われていた事から来ているらしい、のだがこれは旧暦での話。要は新年最初の満月なのである。
旧暦だと十五日が満月になるのだが、新暦では意味がない。
敬老の日に至っては更に意味が薄く、発祥は兵庫県の某自治体で戦後に始まったモノである。
昔有る漫画で読んだのだが、昔は重陽の節句という長寿を祝う日があったと言うからむしろこちらを復活すべきだろう。
要するに、三連休を作るために動かされた祝日というのは日にちの意義付けが薄いモノばかりなのである。
こんなモノに偉そうにケチを付けてみても仕方ないだろうに。
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成人式が今のように集団で行われるように成ったのも実は戦後の話。
昨今、荒れる成人式が問題となっているが、あの儀式そのものが戦後民主主義の悪弊の一つであって、是非とも廃止すべきである。
何故、そうならないかと言えば、あれは新たに選挙権を得た有権者に対して政治家がアピールする絶好の場だからである。
がしかし、ハッキリ言ってそれは無意味である。
若者は前で喋っているおっさんの事などそもそも眼中になく、久しぶりにあった同級生達との語らいに忙しい。
つまりは官製の同窓会に過ぎないのである。
成人式は生まれ故郷でと考えている若者はその土地に選挙権がないので、政治家達の目論見も半ば外れている。
新成人の心得などというモノは、年長の親族から個別に教わればいいのである。