大坂城を取り囲んだ家康。
総攻めを主張する兵に対して、家康は慎重な構え。
和睦を急ぐ家康の本音を、諸将に与える恩賞をケチっていると見抜く秀忠。
秀忠としても、和睦は望むところのはずですが。
淀の方は、家康が死ぬまで戦いは止めないと強気、とも自暴自棄とも取れる構え。
淀にとっては三度目の篭城戦。いや妹の常高院に至っては大津城での経験を入れて四度目。
まだ援軍を期待している治長。秀頼の出馬を要請しますが、淀は断固拒否。
替わりに自ら鎧を纏って浪人軍を鼓舞します。
早く和睦を纏めたい秀忠は、因縁の幸村との決着を覚悟します。
江戸では、弟国松を豊臣に見立てて打ちかかる竹千代。
すっかり福に洗脳されていますね。
家康は夜毎に鉄砲を撃ちかけての神経戦。
しかしこれは次なる策への伏線。
大坂城へ大砲を射掛けて淀の方の肝を冷やす策に出ます。
流石の淀も、更なる和議の申し入れを受け入れることとなりました。
豊臣方の使者として指名されたのは妹・常高院。和議そのものよりも、妹を安全地帯に逃したいと言うのが本音のようで。
徳川方からは家康の側室。女同士の会談を、淀の方が望んだと言うことですが。
和議に喜ぶ江ですが、その後堀を埋めていると聞いて、昔秀吉が言っていた話を思い出しました。
すなわち、和議を結んでその条件として堀を埋めてしまうと言うもの。
家康が早くから和議を言っていたのはこのためだったのですが、秀忠はこのことを知りません。江はこれを知っていたのに何も出来ませんでした。
そしてここへ来てついに家康は豊臣家の息の根を止めると明言。
それを聞いた秀忠は本多正信と共に大坂城に乗り込みました。
大坂城を捨てろ、と最後の説得を試みました。
しかし、諸大名が誰一人馳せ参じなかったことに絶望感を覚えた淀はそれを拒否。それを止められない秀頼もいい年をして情けないですが。
淀抜きで二人きりで再度対談する秀忠と秀頼。
しかし秀頼は生まれて初めて憎しみと言う感情を知り、それに殉じる覚悟を固めていました。
そして最後に真田幸村との遭遇。その気になれば斬ることも出来たでしょうけど、戦場にての再会を誓って去ります。
淀の方は自分は死んでも秀頼だけは助けると言っていますが、その肝心の秀頼を城と共に死ぬと思いつめさえてしまったことに気付いていません。
江戸に戻った秀忠は、ただ江に謝ることしか出来ません。
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