以前、ローマと中華帝国に着目した比較論を展開したが、今回は文明に着目して別の対比を試みる。
東の代表は中華文明であるが、西の代表はギリシアに起原を持つ地中海文明になる。
中華文明は秦漢帝国によって統合された後、長い内乱期に突入する。隋唐帝国による再統一が成ったとき、文明の担い手は主に北から侵入した異民族に替わっていた。
一方ギリシア文明はローマ帝国によって継承された後、やはり異民族の流入によって四散するが、それを受け継いだのはアラブのイスラム帝国であった。現代に繋がるヨーロッパ文明の完成はもっと後の話である。
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