宗教と言うのは信じることから始まる。よって神学論争とは根幹となる信仰を共有するもの同士でしか成立しない。
異宗教・異宗派同士の討論は宗門争いと言われるが、この場合の優劣は非常につけにくい。
対して科学は疑うことから始まる。証明の難しい宗教教義と異なり、科学分野では再現性が求められ、故に優劣がつきやすい。
古い理論が新しい理論対して劣っていると言うわけではない。両者を分けるのは測定の精密さにある。
進歩するのは理論ではなく測定技術なのだ。
占星術と天文学はどちらが古いのか。
実は天文学がある程度発達しないと占星術は生まれない。
天文の測定から見つかった規則性があって初めて占星術の法則が生み出されるのだ。
このように宗教と科学は相互依存的に発展してきた。
科学が全てを説明できない限り、宗教は形を変えて甦ってくる。
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