成年後見を受けた人から選挙権を奪うのは違憲、との判決が出た。
財産を管理する能力を欠いている人物が、政治的に適正な判断を下せるとは思えない。
とは言え成年後見を判断するのが家庭裁判所だということを考えると、これだけで公民権停止まで踏み込むのはやはり危険か。
後見人の選定するのは本人の財産保護のために迅速な判断が必要であるが、公民権停止は本人の権利を侵害するので別の機関で時間を掛けて判断を下すべきなのだろう。
これは制度の不備と言うか、高齢社会への対応の遅れだと思う。
医学の進歩により寿命は延びたけど、社会制度が追いついていないのである。
それはそれとして、地裁レベルで違憲判決は越権行為だと思う。
違憲を判定できるのは最高裁だけだ。
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