自民党の大勝は民意を正しく反映していないのでは無いかと言う意見を聞いた。
しかし、前々回の郵政選挙でも前回の政権交代選挙でもそう言う声をあまり聞かなかったように思う。
要するに自民党の復権を望まないマスコミの世論誘導では無いのか。
民意というなら民主党から自民党に政権を戻そうと言う程度のもので、どのくらい取らせるかなどを狙って投票しているものは誰もいないだろう。
そもそも比例票では自民党の得票率は安定している。振れてるのは小選挙区の結果である。
そしてそれがこの制度の本来の目的であったのだから当然である。
これが郵政選挙から働き出したのは偶然ではなく、あの選挙から有権者が政党を意識して投票行動を取るように成ったから。
それ以前は、かつての中選挙区制の名残で、政党ではなく人で選んでいたのだろう。
一部の有権者は選挙区と比例区で異なる投票行動をしてバランスを取っているのではないか。
だとすれば現行の選挙制度はなかなかに絶妙な働きをしているとも言える。
もし大きく振れるのが問題だとすれば、減らすべきは小選挙区である。そもそも小選挙区300と言うのは江戸時代の三百諸侯を想起したもので、なんら根拠のあるものではない。
いわゆる三党合意で議員定数の削減が約束されたが、そもそも比例区を減らすと言う選択は二大政党に有利な訳で、今回民主党は比例区では維新の会に負けて比較第二党を滑り落ちた。
民主党はこの状況下で定数削減に同意出来るだろうか。
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