もうだいぶ昔の話だが、某掲示板にて、
「日本人は三国志を軽く扱いすぎる」と言う意見があった。
要するに、三国志(と確かもう一つが水滸伝だったと思う)は中国人の文化なので、それを好き勝手にアレンジして創作活動をしていると、いつか中国人に使用料を要求されるだろうというもの。
そのときにはあえて反論もしなかったけど、中国人自身が他人の文化に無頓着で、好き勝手にパクリを繰り返しているのだから言えた義理じゃないだろう。
さてここからが本題。
日本人は元来知的所有に関する意識が薄い。
それどころか、本歌取りという、先人の和歌を取りこんだ創作が盛んに行われてきた国でもある。
パクリとオマージュの境界線は難しいが、これを分けるのは何と言っても先人に対する敬意だろう。
虚実ない交ぜの、著作権は大丈夫なのかと思えるネタ満載の小説を読んでいて辿り着いた感想である。
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