五味作品・柴錬作品を一点ずつ追加。
時代小説人物評伝「真田残党奔る」は題名どおり真田十勇士物ですが、それとは別にお得意の柳生が登場します。
歴史に名が残らなかった石舟斎の長男新太郎(の同名の息子)。歴史上長男とされるのは新次郎ですが、確かにこの名だと上に兄がいてもおかしくない。
但馬守は繰り下げて六男(記録上は五男)にされています。
「最後の勝利者」の方は、慶長の役から関ヶ原までが背景として書かれて、一見歴史小説風ですが、こうした歴史上の事件も単なるモブ。
ところで、最後に石舟斎がちょこっとだけ登場するのですが、その息子宗矩が一万石の大名って、そうなるのはまだだいぶ先の話ですよね。
これに限らず、内容がなんとなく後世から見た視点に感じられるのですが。
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