日曜日の某番組にて「官僚の腐敗」をテーマにしていた。しかし官僚を叩くばかりでなんら前向きな意見は出なかった。
そもそも官僚と言うのは常に現状維持を第一の使命とする。流れない水は腐ると言うように、官僚も外部からの統制無しには腐敗するのが当然である。
官僚が無能なのは不幸だが、有能すぎるのもまた不幸である。彼らの有能さがしばしば組織防衛で消耗してしまうからだ。
官僚を上手く使うには、官僚が保身にはしらなくてもいいような状況を整えて、その有能さを国益の追求に当たらせるべきなのだ。
民主制がしばしば陥る陥穽だが、今の民主党政権は官僚を悪と断じて叩くことで人気を得る。
最大の問題は政治家が官僚より劣ることなのだが、それを選ぶ国民が愚かなのだから仕方が無い。
これが民主制の負の部分、いわゆる衆愚政治だ。
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