昨日のネタの関連、と言うかこちらが本題。(つまり昨日のは一種の前振り)現在の結婚制度は一夫一婦制が世界標準となっているが、これは正しいのか。
そもそも結婚制度は文明のタイプと深く結びついている。
儒教では男尊女卑の思想から「女の腹は借り腹」となる。故に夫婦別性である。結婚は家単位の結びつきであり、家の維持が重視されるから妻が子を成さなければ離縁もあり、あるいは側室を認めると言う事になる。
イスラムは、四人まで妻を持てるが、これは必ずしも女性蔑視ではなく、様々な理由で夫が早死にする社会情勢を鑑みて、残された寡婦を保護しようと言う意図がある。
そしてキリスト教社会では、結婚はどちらかというと否定的に捉えられている。
(これはキリストが生涯独身であった事から来るのだろうか)
一応ユダヤ教の伝統を踏襲して結婚は神を仲立ちとする神聖な契約として捉えられる。
いずれも、その当時の社会に置いてはそれなりの合理性があったのだろう。しかしそれが永久不変の原理というわけではあるまい。
世界的に(キリスト教的な)一夫一婦制が広まっているのは西欧世界が列強として世界を席巻した故である。
もしイスラムや儒教が世界のスタンダードとなっていたら、別の世界標準が生まれていただろう。
断っておきますが、私は別に一夫多妻を望んでいる訳ではありません。
しかし、一夫多妻でないから「遅れている」とか「野蛮である」というのは筋違いだと考えるだけです。
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