SF作家石川英輔氏のエッセイシリーズ。
今回読んだのは田中優子女史との共著「~ボランティア~」。
すべてのシリーズに共通する事ですが、決して「江戸」の賛美に終わっていない。
欧米的な思想では言葉がないと概念がないとなるのですが、江戸時代に(と言う事は日本語に)「ボランティア」を表す言葉がないのはそれが当たり前すぎて誰も意識していなかったから。
この点は別の著作にある「エコロジー」も同様。
但し、何度も繰り返されていますが、江戸時代が理想郷であった訳ではなく、
また現代で江戸時代と同じ事が出来るかと言われるとそれは無理。
江戸時代式の生活を行おうとすれば、今の人口の半分も支えられません。
人口が少ないから低成長なのか、低成長だから人口が増えなかったのか。その辺の判定は難しいのですが。
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