連立政権と小選挙区制

英国で政権交代。
保守党キャメロン党首が組閣の命を受け、自由民主党との連立政権の樹立を表明しました。
流石に成熟しているなと思うのは、労働党政権が敗北を認めて政権を返上したこと。
そしてキャスティングボートを握った自由民主党が変にごねずに保守党との連立を受け入れたこと。

方や日本では、自民党が過半数を割ったとき、それでも比較第一党だったのに非自民の連立政権が成立した。
更に、非自民連立が崩壊し社会党（当時）が政権から離脱して自民党との連立が成立したとき、総理大臣を出したのは第二党の社会党であった。
いずれも過渡期の非常事態では有ったけど、やはり憲政の常道に反する。
政権を構築する優先権はやはり比較第一党にあるべきである。

それにしても、日本より二大政党制が機能しやすい完全小選挙区制の英国で二大政党がいずれも過半数を取れないと言う事態が起こるとは。
今後の興味は、第三極・自由民主党が主張する選挙制度改革が果たして成立するか。
そして日本の自由民主党の行く末は…。

代表選出

サッカーＷ杯日本代表のメンバー２３名が発表されました。
アルビレックス新潟から矢野選手が滑り込み（と言っていいでしょうねえ）で選出。
今期ノーゴールなので厳しいかなと思っていたのですが、矢野選手の高さと速さと運動量が総合的に評価されたようです。
新潟に残って走り続けた甲斐が有りましたね。
面子を見れば運動量とスタミナが重視されていることが感じられます。

さて矢野選手以上に意外と思われたのが四度目の選出となったＧＫの川口選手。
第三キーパーなので恐らく出場機会は無いでしょうけど、経験を生かして代表チームの精神的支柱としての貢献が期待されます。

いざ、南アフリカへ。

抑止力

今更ながら抑止力を理解した鳩山総理。
自分から県外移設を言い出し、また自分から期限を区切って、自分で墓穴を掘り続けているが、無知ではあっても悪意はない（筈）。
それよりも今だに海兵隊による抑止力を認めない、認めたくない社民党。
こちらはもはや政権与党に居る価値もない。
期限に拘らずに、というのは別に沖縄県民の為でなく、結論が出てしまえば政権から離脱する（追い出される？）しか無いところまで追いつめられているから。
海兵隊が「朝鮮有事における米人救出の為」であって日本人の為ではない。
と言うならばこれを自衛隊で置き換えるべきと言う議論が出ても良いはずなのに。
（あれが日本人の為に使えるなら、拉致の救出を試みる事も可能なのに）
単に米海兵隊を追い出せば一番喜ぶのは中国ですね。実に分りやすい売国政策です。
軍縮というのは二つ以上の勢力が同時に行わないと均衡が崩れます。抑止力というのは相手に武力を使う隙を与えない為なのですから。

英国総選挙

イギリスにて総選挙が行われた。
予想通り現政権労働党は敗北し、保守党が第一党を確保。
しかし、二大政党はいずれも過半数を取れず、キャスティングボートは第三党の自由民主党が握る。
但し自由民主党の議席は世論調査による支持率を必ずしも反映しない。ここが二大政党制を基盤とする小選挙区制の難しいところではある。
イギリスでは政権を作る権利は現職の首相に有る為に、現首相は自由民主党との連立交渉の優先権を持つのだが、自由民主党側は首相の辞職、次の労働党党首との話し合いを要求している。
さて新政権はどのような形になるのか。

ギリシア・ショック

ギリシアの財政問題の影響でユーロ安、株価下落が進行しています。
が、張本人のギリシアは政府の打ち出した財政再建策に対する反発から死者の出る暴動にまで発展しました。
傍目にはギリシアはＥＵのお荷物と貸したと見えますが、ギリシア人にはその自覚はないのでしょうか。
ギリシアをＥＵから排除しようと言う意見も有るようですが、大多数の欧州人はやはり文明の発祥地という拘りを捨てられないでしょう。日本に少なからず親中文化人が居るように…。
冷戦時代ですらギリシアは西側自由圏の飛び地状態でしたからね。
東側共産圏は欧州文明の一つの終着点ではありますが、宗教＝キリスト教を排除した点でやはり鬼子と言う事になるでしょう。
その鬼子が東洋文明の発祥地で生き延びているのは何とも皮肉ではありますが。